オプトメトリストについてご説明いたします。                                           (少々長い文章ですがご一読下さい。)

「オプトメトリスト」とは、視力・視覚機能の専門資格者のことです。眼が正しく機能しているか、正しく眼で捕えているかなどを重要視した視力保護活動を行う「眼の専門家」です。視覚機能がそれぞれの人にとって適切に働いているかどうかを検査して光学的な方法(レンズによる)によって改善したり、ビジョンセラピー(視機能訓練)をおこなって視覚機能の発達をサポートする仕事です。欧米先進国はじめアジア、アフリカなどの多くの国では国家資格として認められWHOも認めているグローバルな制度です。残念ながら日本にはオプトメトリー制度はありません。現在、日本で活躍しているオプトメトリストは海外の大学で学んだ者や日本にあるオプトメトリーカリキュラムを有する私設の専門教育校で学んだ専門家です。現在、およそ570名のオプトメトリストが日本国内に在籍しています。

「オプトメトリスト」の歴史が100年以上というアメリカでは、オプトメトリー・ドクターといって、メディカル・ドクター、デンタル・ドクターと並んで、社会的には大変地位の高い職業となっています。仕事内容は州の法律によって多少異なりますが、屈折検査、両眼視機能検査、眼底検査、眼圧、視野検査などを行い視機能と眼疾患の有無などを総合的に診断します。また検査のための散瞳剤、検眼麻酔などの使用はもちろん治療薬の処方も行います。そして視力の出にくいロービジョンのケアなどもオプトメトリストが担当しています。当然、メガネ・コンタクトレンズの購入に際し、オプトメトリストの処方箋は必ず必要で、勤務先は診療所、病院、リハビリセンター、スポーツチームのビジョントレーナーなどです。欧米諸国に限らず、アジアの近隣でもオプトメトリストは制度化されています。

日本においては「オプトメトリスト」の資格を有するには、屈折検査(簡単には近視・遠視・乱視など)、両眼視機能検査(両眼の連動など)についての屈折・両眼視機能の測定方法や分析をはじめ、幾何・物理・生理・眼鏡の光学、眼科学、解剖学などの試験に合格した後、3年ごと単位を取得して資格の更新を行っていかななければなりません。

私共の店舗では、「オプトメトリスト」である専門知識と技術を生かし、お客様の要望に沿ったメガネの作成だけでなく、視力の出にくいロービジョンの方へのケア・アドバイス、病気の疑いのある方への眼科紹介、お子様への視機能向上のためのアドバイスや眼鏡の装用方法の指導などを行っております。実際には、お客様の屈折検査・視機能検査を行っていますと皆さまが考えているよりも何がしかの眼精疲労・両眼の連動などの問題が発見されます。眼鏡を購入される方の4割以上の方には近視・乱視などの調整だけでなく、眼精疲労や両眼視機能の改善をするためのレンズ度数の工夫やトレーニングが必要になるものです。高齢化社会になって、今後も高齢者が増えていく状況からロービジョンのお客様は増えていくわけです。お子様の眼科検診などで早期に視力・視機能の問題が発見されるようになっていますので、弱視治療用眼鏡の依頼も多くなっています。

 

前述した内容は眼科医や眼科の視能訓練士が行えばいいのではとお考えになる方々も多くいらっしゃるかもしれませんが、眼科医は眼病の治療が専門であり、視能訓練士は眼科医の元での屈折検査や眼病などでともなう斜視についてのケアやトレーニングが仕事となります。メガネの購入(治療が必要な眼病が無いことが前提です)を目的とする方々に数多あるレンズメーカー、レンズの光学設計、遮光レンズ、眼鏡の使用条件に対するレンズの度数設定、メガネを掛けることによる予想される違和感などの説明まで手が回らないのが現状ですし、地域の眼科からは私共でお客様(患者)の相談にのってほしいという依頼がきます。病気ではないが眼精疲労や眩しさ、二重にダブって見えるなどの症状は珍しいものではありません。オプトメトリストの仕事は、視力保護の分野で受け持つ箇所が違っているわけです。日本に約570名のオプトメトリストが在籍していますが、年齢、転職など個別の理由により実際にオプトメトリストの仕事に従事している者は、400名程度かと思われます。私共の地域にはオプトメトリストは私ひとりですので、他の眼鏡店には無い技術やサービスで「お客様の生活の質の向上」を提供しております。